僕は、一日一日を真面目に正直に生きてきた。
もうそれが報われても良い頃なのに。

神様、貴方が僕に与えるのは、いつも辛い事ばかり。

それとも神なんていないのだろうか。



君のこんな穏やかな寝顔を見られるのは僕だけだと思う。
目尻に残る涙の後。

ごめんね痛かったかな。
そう言ったら君はきっとこう言うね。
『謝るくらいならするな』。
そこまで頭に思い描いて、再び君を見た。

ああ綺麗だね。君は本当に。
見ていると胸が頭が痛くなるくらいに。

ドクリと躯が脈打つ。
あの綺麗でこの上なく汚くて、恐ろしく遠い日が甦る。

君の綺麗な顔が、月明りに照らされて白く光り、それがあの日の雪のよう。

自然と溢れた涙はどこから来たの?
哀しくなんてない筈なのに。

君といると愛しくて哀しくて。
どうしようもなくなる。
どうしたら良いのかわからない。

「……ん…、モヤシ…?」
「………っ、…ああ神田、躯は大丈夫ですか?」
「痛ェよ馬鹿野郎」

気怠げに起き上がる君。
悟られないよう頬の涙を拭った。

「…………お前…」
「何ですか?」

泣いてたのか?
何で君にはわかってしまうのだろう。
上手く笑ったつもりなのに。

「…嫌だな神田、僕が泣く理由がどこにあるって言うんです?」
「………そうだな」

特に気にも止めたような様子はなく、前に下りてきた髪を掻き上げる仕草に、内心息を吐く。

「……ねぇ神田」
「何だ?」

この世ってなんて不公平なんでしょうね。

「はぁ?」
「そうじゃないですか?神様なんて気紛れで…」

瞳を見開いた君。
ごめんね。
今の僕はやっぱり変みたいだ。

「………不公平なんざ当たり前だろ」
「………え…」

真っ直ぐに僕を見る君の瞳。
それは綺麗で恐くて、でも僕が大好きな。

「そんな事でいちいち泣かれてたらたまんねェよ」
「…………」

ああ。
何で君は、そんなに迷いがないのだろうね。

「………そうですね」

その時僕が浮かべた笑みは、君の瞳にどう映ったのかはわからないけれど。
きっと頼りないものだったんだね。
君が困ったように眉を寄せた。

次の時には僕の視界は白と黒で覆われていて。
それが君の肌と髪だと気付いたのは何時くらいだろう。

君の温かい唇が、僕の冷たいそれを溶かしてくれる。

「……んぅ…ふ……ぁ…」
「………っ」

君から絡めてくれるなんて、今日の僕はそんなにおかしかったの?

「………そんなんじゃねェ」
「え?」

俺がしたいからしてるんだ。

「…………」

それだけ言って、君は外方を向いてしまった。
真っ赤になっている可愛い顔を、正面で見せてくれれば良いのに。

胸に温かいものが点る。
痛みなんてどこかに消えていて。

「神田」

愛しさの限りを込めて、きっと渋々振り向いてくれるだろう君の名を呼んだ。



ああ神様。
君に出会えた事、それを感謝するのを忘れていたね。

僕の神様は君だよ。


終

戯言:ひゃはは。(危)
何ていうかもうクサいとかじゃなくて、痛い。
クサい書き方が好きで意図して書いてる部分もあるんですが、それにしても痛い。
つか仮にも聖職者が吐いて良い台詞じゃなかったっすね。死
これもケータイサイトのキリリクでs(殺害)


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