モノクロ




例えばその切れ長の瞳。
その艶やかな長い黒髪。
木目の細かい肌。

完全な黒と白の集合体。
そこに紅を加えたら、どれだけ映える事だろう。


ねぇ、俺と遊ぼうよ。

俺の言葉を理解する前に倒れた躯に笑いかけて。
想像以上に軽いそれを抱き上げた。




「目、覚めた?」

鎖で何重にも戒めた腕は変色していて。
ああしまったなと内心舌打ちする。

それでも、睨み上げる漆黒の瞳に満足し微笑んだ。

「……何のつもりだ…テメェ…」
「アラ、俺が何者かは聞かないんだ」
「アクマだろ」

間髪容れずに吐き出された言葉に苦笑して。

「…なら俺が何しようとしてんのかわかんじゃないの?」
「エクソシストを殺してイノセンスを奪いたいだけならこんな回りくどい方法しなくても良い筈だ」
「………そうだな」

くつくつと喉で笑うと、更に眼光が険しくなる。
視線だけで人を殺せる奴がいるなら、それは此奴の事だ。

「…何が狙いだ」
「そんなんホイホイ答えるとでも?」
「………っ!」

恐い恐い。
これ以上からかったら本当に殺されそうだ。

でもそのキツい瞳を涙で潤ませられたら、きっと酷く気持ち良いだろう。

「悪い悪い。でも言ったよな俺」

遊ぼうよって。

「……遊ぶだと…?」
「そ。遊ぼうぜ」
「ざけんな!」

立上がり、戒められた両腕を俺の胸倉に持っていこうとして、細い躯は崩れ落ちた。

「が…は…っ」
「ごめん。乱暴にするつもりはなかったんだけどさ」

鳩尾に叩き込んだ拳を撫でながらしゃがみ込むと、濡れた殺意が俺を睨み付ける。

「……殺…す…」
「………出来るものなら?」

態と挑発的な言葉を吐いてやれば、暗い部屋でも分かるくらいに顔が真っ赤に染まった。
このくらいの安い挑発に乗ってくれるなんて実に扱いやすい。

「ホラ、殺してみろよ」
「っ!」

長い髪の束を掴み、顔の位置を合わせて。
形の良い唇を、自分のそれで塞ぐ。

「……ん…っ!?」

噛まれないように顎をもう片方の手で固定し、逃げる舌を追いかけて捕らえた。

「ふ…っぁ、んん…ぅっ!」

口内を思いきり掻き回して、解放した頃には、細い躯はぐったりとしていて。

「…テメ…っ、何、を……っ」
「キス」

その形の良い唇を塞いでみたくて。
その綺麗な瞳を俺で一杯にしたくて。

「一目惚れってヤツ?」
「…は……ざけんな…」

胸糞悪いと吐き出した顔に目を細める。
綺麗だと。
この顔には憎悪がよく似合う。

「ふざけてねェよ。俺ァお前に惚れたんだ」
「……んだ…と…?」

弛緩した躯にそっと触れると、白い肩が面白い程跳ねた。

「……恐い?」
「誰が…っ!」

邪魔なコートとシャツは早々に破り捨てたから、
今その躯を覆っているのは、白い包帯とズボンだけで。
その包帯を態と手間取りながら解いていく。
顕になった胸元に唇を寄せて。

「ぅあ…っ」
「感じた?」
「違…っ!」

裏返る声に気を良くして、執拗にそこを責めてやる。
その度に押し殺された嬌声が紅い唇から漏れた。

「ひ…ぁ…」
「…何か女みたいだな」
「っ!テ、メ…っ!」

涙の膜が張った瞳で睨まれても、それは余計男を煽るだけだ。

巻き付けた鎖が絶えず嫌な音を立て、その音にすらゾクゾクする。

「良いなぁ…」

これ。
想像以上に堪らない。

「もっと声聴かせて」
「ひぁ…っ!」

中心をやんわり握り込むと、そこはもう熱く、濡れていて。

「気持ちイイんだ?」
「ちが…っ、ぁ、ぁあっ!」
「嘘つき」

戒められた両手でそこ隠すようにするのが気に入らない。
立上がり、長く伸びた鎖を天井の金具に固定する。
自然と持ち上がる腕に一息吐いて。

「これなら隠せないだろ?」
「やめ…!外せっ!」
「そしたら何の為に吊したかわかんねーだろ」

上がった白い腕を態とらしく舌で撫でると、また躯が小さく跳ねた。

「……ふ…ぁ、く…っ」

舌が辿り着いた首筋を強く吸ってやる。

「ぅあ…っ!」
「…………」

細いそこに、白いそこに、まるで光が当たっているかのように。
暗い部屋など無かったかのように。

それは綺麗で。

「ぁ…っ!?」

無理やり細い腰を浮かせる。

「テメ…、何す…っ!」

当然力を込め腰を下ろそうとした躯。
それは自ら俺を導いた。

「ひっ!?ぁぁああァっ!!」
「い、っつぅ…っ!」

全く何も施していないそこに、重力だけで捩じ込んだのは我ながら自殺行為だった。
しかし俺の望んでいた結果は得られて。

「……ぁ…ぅ、っはァ……は…」

激しい痛みの所為か、逆にどこかぼんやりした瞳で肩を上下させる躯。
その下からは真っ赤な血が留処もなく溢れていく。

膝を立てていた足を胡坐にして、その上に座らせるようにして。
溢れる紅を掬い、白い肩から下に流した。

白い地に紅い道が出来ていくのを見つめる。
全身が歓喜に粟立った。


「ふ…ぅ……、ぁ、ひ……」
「綺麗…」
「っあっ!?あっ、ひぁあァァっ!」

堪らなくて下から突き上げる。
ゴポリと音がして、更に血が流れるのを感じた。

「ぐ……ぁ、う…っくァあ…っ!」
「顔…見せろよ…」
「いァ…っ!やめ、ァあぁ!」

後ろから繋がっていたのを無理やり半回転させる。
肉を抉るような嫌な音と鎖が捩じれる音がして、声にならない悲鳴が部屋に響いた。



蒼白い顔に、ぱたぱたとまた紅を落として。
満面の笑みを浮かべる。

「……絶対逃がさない」

ずっと一緒にいよう。

光はもう届かない。


終

戯言:ギャアアアア!!痛ァァァァ!!ごめんなさい許して下さい助けて下さい!!
ユウさんが過去最悪の扱いを受けていますよ!
血とか鬼畜とか嫌いな方、本当にすみませんっ!!(土下座)
ケータイサイト二千六百キリリクでした。いやこんなリクじゃなかったと思うけど。死
こ…この辺はまだ序の口とか思うんですけどどうですかね…(聞くな)
中途半端な鬼畜でございますよ…(遠い目)
はは…俺そのものだ…(黙れ)
相変わらずな支離滅裂駄文で失礼しました!(深々)
うーん…ドン引きされてそうだな…まぁいっか。


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