マイスイートハート、ユウはとってもとっても照れ屋さんで。 俺が好きだって言う度に、斬り付けてくる。 しかもただの一度も俺に好きって言ってくれない。 まァそれでもわかるんだけどね。 ユウは俺ん事好きだって事くらい。 でもやっぱり、一度も言ってくんないのは、不安じゃないけど気に入らない。 だからこう、たまには突き放してみようとか思う訳。 ユウは俺に甘え過ぎなんだよ絶対。 いや、むしろ大いに甘えなさい、可愛がってあげるからとか思うけど。 たまには、たまにはビシっとやんないと。 ユウの為に良くないだろ? だから今、こうしてユウの部屋で、ユウと対峙している訳ですが。 俺は一言も喋らずに毅然とした面持ちで、男としての尊厳を滲ませながらユウを真っ直ぐに見ている。 ところが肝心のユウがそんな事知ったこっちゃないといった感じに本なんかを読んだりしてんだよ。 無視を決め込んでやがんだよ。 ハナからこの部屋に俺の存在を認めていないっていうか。 時々下がってくる髪をかき上げたりとか。 うわ色っペェとか思ったりしたけど。 こんな無防備な姿、俺しか拝めないに違いないとかも思うけど。 何か違うだろ。 こう、何かあるだろ他に。 折角二人きりなんだからさ。 今ユウはベッドに座ってるけど、俺に隣りに来てって言うとか。 そんで俺が来たら、俺の肩にことんと首を置いてくれたりするとかさ。 もうここは大胆に誘ってみるとかさ。 色々あんだろうが出来る事は。 まァね、ユウの事だからそんなん恥ずかしくて出来ないってのは分かるけど。 今日は俺からは一切、手ェ出さないからな。 お前が素直になるまで心を鬼にすっからな。 「…………今日はやけに静かだな」 っし、きた! 寂しいだろ。構って欲しいだろ。 つかもう抱いて欲しいだろ。 「そか?」 「ああ、いつもこんくらいなら丁度良いのにな」 いやいやいや。 そうじゃないだろユウさんよ。 「つか何しに来やがった?目障りだから消えろ」 出たよ辛辣ユウ節が。 いつもならここは笑って流すところだが、ユウにはちょおっとお灸を据えてやんなきゃいけねェ。 「あ、そう。じゃ出てくさ」 あっさり立ち上がってスタスタとドアへと向かう。 背中を向けてるからわかんねェけど、きっとユウはショックを受けて泣きそうな顔をしてるに違いない。 パタンと響くように調節しつつドアを閉めて。 よし、と頷き部屋へと戻る。 これでユウは今頃一人涙に濡れているだろう。 そして明日にでも遠慮がちに、しおらしく声を掛けてくるのだ。 『あの……、昨日は…』 『何さ、今忙しいから…』 クールに立ち去ろうとする俺。 『っ!待って…っ!』 『……ん?』 真っ赤になって必死に言葉を紡ごうとするユウ。 『……昨日…凄く辛かった……。ラビがいないとこんなに辛いんだって…、良くわかった……』 『……ユウ…』 『俺…は…ラビの事が……』 「……なーんちゃってェ!いやぁ〜明日が楽しみさァっ!」 我ながらちょっと大きな声を出し過ぎた。 自然と集まる視線に苦笑を返して。 それでも、明日にでも訪れるであろう幸福を胸に描き、俺は足取り軽く自室へと向かった。 ふと読んでいた本を閉じる。 「…………アイツ…」 今日やけに態度が違った彼奴を思い浮かべて。 「……………四月馬鹿のつもりか?」 今日は四月の一日。 世間では公に嘘を吐いて良い日。 嘘なんて年がら年中世を駆け回っている気もするが。 彼奴のは嘘なのか? 「変な奴…」 終 戯言:去年のエイプリルフールにケータイサイトにUPしたネタす。死 すげー一年経っちゃったよ。(笑えない) 内容的にはホントはもっと余裕でユウたんに迫ってくラビが好きです。(オイ) それでアレン様とは毎日熾烈な戦いを繰り広げているラビが好きです。 BACK